しかし、前ページのサラリーマンの事例、最小に一行だけを書き換えるとフリーランサーに課税される税金に置き換わってしまいます。
フリーランサーには年末調整という仕組みがないため、申告する？申告しなくてもいい？申告したほうが有利？申告したほうが不利？も含めてご自身で判断しなくてはいけません。
（⇔サラリーマンであれば毎月毎月のお給料からは源泉所得税され、年末調整を受けることによって特段の事情がない限り課税関係は終了します）
以下はまったく一緒です。たとえば
食品や衣料品を買うときも消費税といって税金が・・・。
お酒を買えば酒税が、ガソリンをいれればガソリン税（正式には揮発油税）が・・・。
ようやく貯金したお金を頭金にマイホームを買えば、不動産取得税や固定資産税が・・・自動車を購入しても自動車税が・・・。
挙句の果てには相続税といって、いまわの際まで税金が・・・、ってな具合です。

要はサラリーマンの税金とフリーランサーの税金を比較すると、年末調整が確定申告に置き換わるだけで、ほかには何も変わらないということがいえます。

サラリーマンが毎月のお給料から取られる源泉所得税も、フリーランサーが行う確定申告も、両者に共通していえるのは「儲け」にかかる税金ということです。
「儲け」のことを税務上は「所得」といいますので、
・ 「儲け」にかかる税金＝「所得税」
・ 所得税の納税の仕組みのひとつ＝確定申告
という位置づけでとらえておくといいでしょう。
所得税は本来、申告納税方式がとられていました。
申告納税方式とは前年1年間（1月1日〜12月31日）に得た所得から自分で納税額を計算し、2月16日〜3月31日の間に確定申告し、税額を納めるというものです。

前年1年間（1月1日〜12月31日）に得た所得というポイントはサラリーマンであってもフリーランサーであっても一緒です。このことを暦年基準といいます。
したがって、確定申告の位置づけを整理すると以下のようになります。

ということです。